接触性皮膚炎(かぶれ)と植物・動物(2013/02/01)
接触性皮膚炎は、植物や動物に触れることで起こります。植物には、農業や園芸、野外活動等で触れる機会が多く、食べられる植物は、唇に直接触れたり、料理や買い物の時に触れたりと、日常生活でいつでも接触する可能性があります。動物によるものは、虫などの体液中に含まれる有毒成分に触れることで発症します。 発症の仕組みは、刺激性とアレルギー性があります。 刺激性接触性皮膚炎 接触後すぐから数時間後に皮膚症状が出ることが多い。 《機械的刺激》バラ、タラノキなどの物理的刺激。 キダチアロエ、キウイ、パイナップル、里芋など。 《化学的刺激》イラクサ、ニンニク。 動物(虫)では、アオバアリガタハネカクシ、アカカミキリモドキ、フトヤスデなど。 アレルギー性接触性皮膚炎 接触後2〜3日後に皮膚症状が出る。遅延型アレルギー反応によって起こる。 ウルシ科(ウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキなど)、マンゴー、銀杏、トキワザクラ、菊科(菊、マーガレット、ひまわり、ダリア、ヨモギ、レタスなど)、ニンニク、玉ねぎ、シソなど。 即時型アレルギー反応 植物を食べることで起こる「唇の腫れや口の中の違和感」、喉の閉塞感などが起こる「口腔アレルギー症候群」や料理の時に手を触れたことで起こる「接触性蕁麻疹」がある。 その他 光接触性皮膚炎 (光毒性接触性皮膚炎、光アレルギー性接触性皮膚炎) ある植物に触れた後日光にあたることで発症する。 セリ科、ミカン科、クワ科の一部に、光毒性物質が含まれることがある。 このように、身の回りの植物や虫でも、皆さんが知っていると思っている以上にかぶれの原因があり、発症する時間も遅くなることがあることを知っておきましょう。 神野クリニック 神野 公孝
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